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2007.11.20 |
Wellgo MG-10 |
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Wellgoの軽量SPDペダル・MG-10。
XCS9Fの軽量化計画の一環として、380gもあるシマノのSPDペダル・PD-M520の換装を考える。歩行性の良さから引き続きSPDペダルとし、利便性も考慮して両面タイプとする。
で、選択肢のひとつにしたのが本品。タキザワで9,980円で扱っているが、他ではなかなか見あたらない。ある日、ネットオークションで中古が出品されていたので1,800円でゲットする。基本的に中古パーツには手を出さないことにしているが、今回は程度もまぁまぁでコストパフォーマンスが良かったので良しとする。
実物を見て、中古という事象を差し引いて見てもちょっとチープ感が漂う。まず、いかにも鋳造品ぽい雰囲気を色濃く残す粗い仕上げのボディ。金型の合わせ目がクッキリ残り安物感をアップ。金型に彫られてボディに浮き出した「Wellgo」のロゴもシャープ感がなく、大量生産品の安っぽさをさらに強調。また、緑がかったグレーのボディカラーはまるで量産型ザクみたいで大抵の自転車に色が合わない。何故こんな冴えない色にしたのか…。
シャフトのネジ切り部分の内側に6角レンチの穴がない点もちょっと気になった。あと、両面の踏み面の厚みが約23mmもあるのもちょっとって感じ。全体のデザインも洗練されていない。
シャフトにはチタンを、ボディにはマグネシウムを採用し、重量は実測285gとシマノの最高級SPDペダル・XTR PD-M970の325gより40gも軽量に仕上がっている。PD-M520と比べると95gも軽量だ。
ダサいカラーと見た目のチープ感が我慢ならないので、分解してヤスリがけをしてシャープさを出し、シルバーに塗装し直した。
少し使ってみた感想だが、ペダルのキャッチがシマノ製と比べるスムーズにいかない。かなり意識してキャッチする必要があるので街乗り用途ではちょっと気疲れしてしまう。また、ペダリングでは僅かながら「キュシュキュシュ」とクリートとの接触部から不快な音が発生する上、遊びがほとんどないので膝への負荷が大きく感じた。
商品開発や仕上げ、試験に時間と費用をかけていないような、安さと軽さだけのペダル。性能的に見るとやはりシマノ製より明らかに劣る。結局、シマノのPD-M970へ再換装することにした。新品で買わないで良かった。
■スペック
重量…270g(カタログ値)、285g(実測)
定価…9,980円(税込)
実売…9,980円(税込) ウエムラサイクルパーツ
【評価……★★☆☆☆】

軽量なSPDペダルだが、ツメが甘い
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