HOME > 愛車紹介 > XCS5
 
■愛車紹介  Bridgestone ANCHOR XCS5 2005MODEL デフォルト仕様

Bridgestone ANCHOR XCS5 2005MODEL


ブリヂストン アンカーXCS5(販売基準価格:157,500円)

 とにかく日本人ってヤツはヨーロッパの舶来品に弱いのだが、外車は基本的に手足の長い欧米人向けのディメンションになっているので日本人には合うようになっていない。身体にフィットするマシンにするなら国産を基準とするのが賢い選択といえる。で、国産マシンを物色したのだがブリヂストン以外はラインナップが極端に少ないので比較検討する以前に同社に決まった。ミヤタは一時豊富なラインナップを持っていたんだが、国内メーカーは元気なさすぎ。国内MTBのパイオニアだった新家は撤退しちゃうし…。
 今回は『街乗りでの段差も気にせず乗れる高速マシン』というコンセプトのもと、同マシンにドロップハンドルを付ける計画で購入。


品  名 仕    様
フレーム A7005トリプルバテッド+カーボンバックステー 440mm
インテグラルヘッド カンチ台座なし
ヘッドパーツ FSA NO.11G
前フォーク ROCH SHOXS JUDY XC
デュアルコントロールレバー シマノ Deore BL-M510
リヤディレーラー シマノ Deore RD-M510SGS
Fディレイラー シマノ Deore FD-M510φ31.8 バンド式
チェーンホイール アンカーオリジナル 44-32-22T 170L
スプロケット シマノ CS-HG50 11-32T 9S
ボトムブラケット シマノ BB-UN25 110L 68W 見えないところはトコトン安物
チェーン シマノ CN-HG53 106L
Fハブ シマノ HB-M495 ディスクハブ センターロック 32H
Rハブ シマノ FH-M495 ディスクハブ 32H
リム アレックス DP20 32H ディスク専用
タイヤ IRC シラクXC ライト 1.95
ブレーキ シマノ BR-M495 センターロック ディスクブレーキ
ハンドルバー カロイ AL001 560W
ステム アンカーオリジナル スーパーライトアルミ
グリップ ベロ VLG309AD2
サドル アンカーオリジナル レーシング クロモリレール
シートポスト カロイ SP369 φ27.2×300L
シートピン φ31.8 バンドクイック式
ペダル アルミ フラットタイプ VP-320
フレーム重量 1510g
重 量 12.8kg(カタログデータ:12.6kg)
[メーカーHP](PDF)
DIMENSION/XCS9-F

H (H) a b F B A (J) C D W L
440 400 71°00' 74°00' 39 420 535 556 30 617 1037 110
480 437 71°00' 73°30' 39 420 560 580 30 636 1054 110


チープ感漂うニューマシン…

□組み立て
 やってきましたニューマシン! この場面が一番ワクワクする瞬間だろう。早速組み立てだ!(とはいってもペダルとシートポストと車輪を取り付けるだけだけど。)

届きました!

届きました!

 ………………。組み上がったが、なんか…強烈なチープ感が漂う…。あまりの安っぽさに猛烈に落胆…。乗らずに「ネットオークションに出品しちまおうかな。」なんて本気で考える。

この安っぽいスタイルに心底ガッカリ…

この安っぽいスタイルに心底ガッカリ…

 気を取り直してちょっと走ってみることにした。

ファーストインプレッション

□フレーム
 XCS5のフレームはA7005トリプルバテッド+カーボンバックステーという今では一般的な構成。ミヤタのRADF-421もアルミフレームだったが、フレームの結合に接着工法という方法を用いていた。しかしやはり金属はちゃんと溶接した方が強度的に安心で、アンカーのアルミ溶接は大いに歓迎できる。溶接痕も結構キレイでミヤタよりも進んでいる印象だ。(10年も差があるのだから当然といえば当然か。)
 アルミフレームは固いといわれているが、フロントサスペンションのせいでよくわからなかった。シートステーにはショック吸収性が高いといわれているカーボンが採用されているも、ちょっと実感を得るに至っていない。

□グリップ感のない走り
 クセを確かめるべく、ペダル以外はデフォルト状態で試走してみる。まず感じたのはタイヤのグリップ感のなさとハンドリングのクイック感。コーナーリングは気を付けて曲がらないとコケそうだ。これは完全オフロードタイヤに空気をギンギンに入れた状態と、アスファルトのオンロードという状況が原因だろう。接地感が薄い分ペダリングが軽い気がする。砂利道ではまずまずの安定感。
 ギア比だが、オンロードではまずフロントのミドル32Tとインナー22Tは使わないだろう。(実際未だに使っていない。)アウターの44Tですら小さい感じがする。オンロード専門に使うならチェーンリングの換装は必須だ。

□チェーンの歯飛び発生
 次に気になったのはチェーンの歯飛び。一定間隔で歯飛びを起こすのでチェーンのピンでも抜けかかっているのかと思ったが、何のことはない。連結した部分が固くなっているだけだった。しばらく走行すれば解消するだろう。

□ROCK SHOX JUDY XC
 実は今回生まれて初めてフロントサスペンションを体験した。巷ではコイルスプリングのJUDYはサスが固いという意見を目にすることがあるが、自分の感想はまったく逆。よく沈みます。上り坂の立ちこぎ状態では結構フニャフニャする。肩のダイヤルを回して固めに調整する。

□ポジション
 フロントサスのおかげでフレームヘッドの位置が高くなってしまい、ステムを最低にセットしてもまだ高い感じだ。ドロップハンドルを付ける暁にはステムの上下を逆にセットアップしようと思う。

□スタイルとパーツ
「ANCHOR」のロゴが気に入らなくてロゴなしをオーダーしたが、イマイチ締まりのないカラーリング…。今後ステッカーチューンが必要だ。コラムが突き出ているのもみっともないのでカットしよう。
 カタログには「メインコンポはSHIMANO Deore」と記載されているが、DeoreはFD、RD、STIレバーの3点のみ。メインコンポとは聞いて呆れる…。これ以外のパーツはすべてDeoreより数段格下の品で、よくぞここもで安物のパーツをアッセンブルしたものだと思わずにはいられない。安っぽいパーツは走りの気分を萎えさせるのでオール交換。


安っぽい作りの「アンカーオリジナル」ステム。コラムは長く突き出て格好悪い。


ひどいデザインの「アンカーオリジナル」サドル。中国製かと思ったら台湾製だった。
30万円のXNC7にもこんなものを付けるBSって…



こちらも安っぽい「アンカーオリジナル」のクランク。
実際のところはスギノの「MIGHTY VX」のようだ。
チェーンリングはプレス加工で、とことんチープ…。


□総 評
 率直に言って、予想していたよりもカラーリングに締まりがなくてパーツがチープだったものだからとてもガッカリした。そういうワケで今回のファーストインプレッションはかなり辛口である。ただ、整備がキチンとしていたので走りそのものに関しては不満はまったくない。というか、いつも乗っているリッジランナーよりも格段にスムーズに、速く走れ、ちょっと強い向かい風も楽に感じた。ディスクブレーキはまだ馴染んでいないのが原因だと思うが、効きがゴツゴツして気を遣わせる。効き自体はカンチとは比較にならないぐらい強烈で、慣れればかなりプレーキングが楽になりそうだ。

 今後は安物パーツを排除し、ハンドルをドロップにしたりしてオンロード専用MTBとして愛着の湧くマシンに仕立てるつもりである。


→ MTBドロップハンドル化計画

HOME > 愛車紹介 > XCS5